
あること =Σ ないこと
単純な微粒子が集まり、複雑な身体を構成する
固有の境界を持つはずの身体が微粒子として拡散する時、私たちは問わずにはいられない。身体とは本当に「ある」ものだったのか。「私」という実感はどこに宿るのか。 微粒子の群れとなった自己との対話を通じて、存在の境界線が揺らぐ新たな知覚体験がここに展開される。
VRゴーグルを被ってバーチャル空間に入ると、あなたの体は消失し、無数の微粒子となって空間に散らばる。これらの粒子は単なる身体の代替ではない。風に流され、磁場に引き寄せられ、時として制御を離れて独自の軌跡を描く。元の身体とは異なる身体の面白さを実感できるだろう。