
あること ∞ ないこと
文は無限に再編集され、何度でも新しい物語へ
「写真を入口として知識の流れを再構築する」ことを目的に設計されたアーカイブである。利用者が写真を選ぶと、「時代・対象・分野」の関係が呼び出され、知が新たな文脈でつながる。展示では、本のページをめくるようなインタラクションによって物語が展開し、読むことと書くこと、鑑賞と創造の境界が交差する。写真を介して知識を“体験する”新しいアーカイブのかたちを示す。
本作品は、一枚の写真から始まる本である。明治から大正にかけて多様な文化が交錯した浅草六区を舞台に、写真を選ぶと「時代・対象・分野」の要素がつながり、物語が生まれる。選ぶ行為が執筆体験となり、誰もが遊ぶように読み、書き直すことで作者となる。写真を入口とすることで、過去の資料や知が新たな文脈で再構築される。正解のない物語を通して、利用者自身が知の地図を描き出す。