
あること あること◻︎ないこと ないこと
境界は不定で相対的で主観的
人間はどこまでを自分で、どこからが自分ではないと感じるのでしょうか。鏡に映った「じぶん」を自分として認知する「鏡像認知」と呼ばれる能力は、人間を含めたごく一部にしか備わっていない能力です。果たして、鏡の中の「じぶん」は本当に自分なのでしょうか。どこからが自分で、どこからが自分でないのか。自分と他者の境界は本当にあるのか。あるとして、それはどこにあるのか。この作品を通じて、自分自身の定義を見つけてください。
VRゴーグルを被ってバーチャル空間に入ると、あなたの体は消失し、無数の微粒子となって空間に散らばる。これらの粒子は単なる身体の代替ではない。風に流され、磁場に引き寄せられ、時として制御を離れて独自の軌跡を描く。元の身体とは異なる身体の面白さを実感できるだろう。