
あること ? ないこと
確かに信じていた自由意志、その不確かさ
心と身体のあいだに現れる「カルテジアン劇場」を舞台に、あることとないことの境界を探ってみよう。自分を自分と感じるこころ、動かしているつもりの身体、そのどちらも確かなようで不確かだ。他者の身体の操作を通して、自らの意志が存在しているのか、それとも与えられているのか考えてみる。あるようでない、ないようであるそんな自由意志のありかはどこか。
本作品は、来場者が制作者の身体を操作するインタラクティブインスタレーションである。来場者は制作者の視点映像を見つめながら、指令を送り、制作者の身体が応答する様子を観察する。映像と地図上の移動が即座に反映され、観客は他者の行為を通して自らの選択を実感する。自分の意思が他者の運動へと変換される瞬間、操作と被操作の境界が曖昧になる体験が生まれる。