あること | ないこと
青であるまたは青でない、揺らぐ境界線
我々は言葉を用いて世界を簡略化して認識している。例えば、波長に連続的な違いのある光を「青」や「赤」といった言葉で区切り、その範囲内の微細な差異は無いものとして扱う。このように、言葉は複雑な情報を整理し、世界を理解可能なものに変える機能を持つ。故に、新たな言葉の学習は、なかったことにされていた差異を認識したり、または逆に、あるとしてきた違いをないと認識を変えることである。
本作品は「青」に着目して、青に近いけど青ではない「青の隣色を表す言葉」とそれぞれの「誰がどう見ても青だろう」という色の範囲を共有する参加型の展示である。言葉がもたらす小さな世界観の違いを体感する機会を提供したい。