
あること 🎵 ないこと
存在する旋律に、加わる新たなフレーズ
固有の境界を持つはずの身体が微粒子として拡散する時、私たちは問わずにはいられない。身体とは本当に「ある」ものだったのか。「私」という実感はどこに宿るのか。微粒子の群れとなった自己との対話を通じて、存在の境界線が揺らぐ新たな知覚体験がここに展開される。
会場の四方位に設置されたマークにモバイル端末をかざすことで、対応する星宿の塑像が3Dモデルとしてその場に出現する。鑑賞者は端末を自由に動かし、かつて廟のなかにあった神々の姿を細部までじっくりと眺めることが可能である。さらに、自身の誕生日から守護星宿を調べ、その日の運勢を示す詩的なメッセージを受け取ることもできる。神々と対話するように、その世界観を体験してほしい。